最終更新:2026年7月20日
引越し当日、来てくれた作業員の態度が悪いと、一気に気が重くなります。
あいさつもしない。返事もそっけない。荷物の扱いが雑。そんな態度を見ていると、「この人たちに、大事な荷物を任せて大丈夫かな」と不安になりますよね。
態度や対応が悪い業者に当たってしまったとき、どうすればいいのか。そして、そもそも当たらないために、どう見分ければいいのか。
順番に、お話ししていきます。
態度の良い業者を選びたい方は、まず複数社を見比べるところから。
「態度が悪い」って、こんなとき

ひとことで「態度が悪い」といっても、いろいろあります。よくあるのが、こんな場面です。
- あいさつをしない、目も合わせない
- こちらの質問に、ちゃんと答えてくれない
- 荷物の扱いが雑で、家具に傷をつけても謝らない
- 勝手に休憩する、私語やタメ口が多い
- 約束した時間に遅れて、謝罪もない
- 見積もりのとき、他社を悪く言って自社を売り込む
- 断りの連絡を入れたら、急に態度が変わる
実際に、引越しを経験した人の声を見ていると、こんな不満がよく挙がっています。
「家具に傷をつけられたのに、謝罪もなくケロっとしていた」「見積もりのとき、他社を悪く言う営業トークばかりで不快だった」「断りの電話をしたら、態度が急に冷たくなった」。
共通しているのは、こちらが「お客」として大切にされていない、と感じる瞬間です。
こういう態度をとられると、気まずいし、頼んだこちらが悪いような気持ちにもなってきます。でも、悪いのはあなたではありません。
お金を払って頼んでいるサービスです。気持ちよく引越しを終える権利が、あなたにはあります。我慢する必要はありません。
とくに多いのが、作業の「雑さ」に関する不満です。
家具を引きずって床に傷をつけたり、壁に箱をぶつけたり。それなのに、謝りもしません。こうした扱いを見ていると、「大切にしてきたものを、こんなに雑に運ばれるのか」と、悲しくなってしまいます。
態度の悪さは、単に気分の問題では終わりません。雑な扱いは、荷物の破損という実害につながります。だからこそ、放っておかず、きちんと対応することが大切なんです。
まずは、態度が悪いと感じたら、どこに言えばいいのかを知っておきましょう。
なぜ、態度が悪い業者に当たってしまうのか
そもそも、なぜ態度の悪い作業員がいるのでしょうか。
背景には、いくつかの事情があると言われています。
ひとつは、引越しシーズンの忙しさです。3〜4月の繁忙期は、1日に何件もこなすため、現場に余裕がなくなりがちです。
もうひとつは、人手不足です。繁忙期は、短期のアルバイトや応援スタッフが多く入ります。教育が行き届かず、接客の質にばらつきが出ることがあります。
もちろん、これは「だから仕方ない」という話ではありません。きちんとした業者は、忙しくても、きちんと教育しています。
裏を返せば――スタッフの態度は、その業者が「教育にどれだけ手をかけているか」の表れなんです。だからこそ、事前の見分けが効いてきます。
態度・対応が悪いとき、どこにクレームを入れる?
実際に態度が悪いと感じたら、我慢せず、順番に伝えていきましょう。
いちばん確実なのは、まず業者自身の窓口に伝えることです。会社としては、クレームを知らないままだと改善できません。冷静に事実を伝えれば、多くの場合、誠実に対応してくれます。
このとき、伝え方にコツがあります。
「担当者の名前」「いつの、どの作業でのことか」「具体的に何をされたか」を、整理して伝えることです。感情ではなく事実で話すと、会社も動きやすくなります。
逆に、「とにかく態度が悪かった」とだけ伝えても、会社は何を改善すればいいか分かりません。具体的であればあるほど、対応してもらいやすくなります。
それでも解決しないときは、公的な相談窓口があります。
消費者ホットライン「188(いやや)」に電話すると、お近くの消費生活センターにつながります。引越しトラブルの相談に、無料で乗ってもらえます。
(出典:消費者庁 消費者ホットライン/サギトミ 2026年)
引越し専門の相談なら、全日本トラック協会でも相談を受け付けています。ひとりで抱え込まず、こうした窓口を頼ってください。
事前に見抜く:良い業者・悪い業者の見分け方

いちばんいいのは、態度の悪い業者に、最初から当たらないことです。
実は、業者の質は、見積もりの段階でだいたい分かります。契約する前の「見積もり訪問」や「電話・メールのやりとり」で、こんなところを見てください。
良い業者・気をつけたい業者の見分け方
| 見るところ | 良い業者 | 気をつけたい業者 |
|---|---|---|
| 時間 | 約束の時間に正確に来る | 遅れる・連絡がない |
| 荷物の確認 | 量をていねいに把握する | ざっと見て済ませる |
| 質問への答え | 明確に答える | あいまい・はぐらかす |
| 約款の説明 | 標準引越運送約款をきちんと説明できる | 説明があいまい |
(出典:引越しの駆け込み寺/heyakarirunzya 2026年)
とくに分かりやすいのが、見積もりの時間の正確さです。約束の時間に来られない業者は、当日も時間にルーズなことが多いです。
そして、質問への答え方。「それは当日にならないと分かりません」ばかりで、はっきり答えない業者は、あとでトラブルになりがちです。
もうひとつ、見積もりのときに確かめておきたいのが、料金の説明のしかたです。
良い業者は、料金の内訳をはっきり示します。「基本料金がこれ、オプションがこれ」と、何にいくらかかるかを説明してくれます。
逆に、「一式でこの値段です」としか言わず、内訳を濁す業者は要注意です。あとから追加料金を請求されたり、当日にもめたりする原因になります。
料金にごまかしがない業者は、作業もていねいなことが多いです。お金の説明の透明さは、その会社の誠実さを映す鏡なんです。
当日、態度が悪いと感じたら
それでも、当日に「態度が悪い」と感じてしまったら。その場でできることがあります。
まず、あまりにひどい場合は、作業を一度止めてもらい、その場で業者の責任者に電話しましょう。現場の判断で改善されることもあります。
そして、記録を残すこと。荷物を雑に扱われた、暴言があった、といった場合は、写真やメモで残しておきます。あとでクレームを入れるとき、事実にもとづいて話せます。
このとき、大切なのは、感情的にならないことです。こちらが怒鳴り返すと、話がこじれるだけです。「困っている」という事実を、冷静に伝えること。それが、いちばん早く解決に向かいます。
それと、当日の作業が始まる前に、こちらから軽く声をかけておくのも効果があります。
「今日はよろしくお願いします」「この家具は傷つきやすいので気をつけてください」と、ひとこと伝えておく。それだけで、作業員も丁寧に扱おうという気持ちになりやすいものです。
飲み物を用意しておくと、場の空気がやわらぐこともあります。もちろん、これは義務ではありません。でも、お互い気持ちよく作業を進めるための、ちょっとした工夫として、覚えておくといいでしょう。
態度の良い業者は、見積もりで見きわめる
ここまで、対処法と見分け方を見てきました。でも、いちばんの対策は、シンプルです。
最初から、態度の良い業者を選ぶこと。
そのためには、1社だけで決めないことです。何社かに見積もりを取って、対応を見比べます。
電話やメールの返事は早いか。ていねいか。質問にきちんと答えてくれるか。複数社とやりとりすると、その差がはっきり見えてきます。対応のいい業者は、当日の作業もていねいなことが多いです。
料金だけでなく、「この会社なら気持ちよく任せられそう」という視点で選ぶこと。それが、態度トラブルを防ぐ、いちばん確実な方法です。
引越しが決まったら、まず何社かの見積もりを取って、料金と対応を、まとめて見比べてみてください。
料金と対応を、複数社でまとめて比べたい方はこちら。
まとめ
引越し業者の態度・対応が悪いときの対処を、まとめます。
- 態度が悪いと感じたら、我慢しない。まず業者の相談窓口に伝える
- 解決しなければ、支店長→消費生活センター(188)の順で相談
- 当日ひどければ、作業を止めて責任者に連絡。写真やメモで記録を
- 見積もりの時間の正確さ・質問への答え方で、業者の質は見抜ける
- いちばんの対策は、複数社の対応を見比べて、良い業者を選ぶこと
態度の悪い業者に、あなたが我慢する必要はありません。事前に見分けて、気持ちのいい業者を選ぶこと。それだけで、引越しは、ぐっと快適になりますよ。
※本サイトに掲載している料金・相場は特定時点の参考値です。実際の料金は荷物量・移動距離・時期・作業条件によって変わります。正確な金額は各引越し業者の公式サイトまたは見積もりで必ずご確認ください。
出典・参考リンク
- 消費者庁 消費者ホットライン「188」(消費生活センター)
- サギトミ「引っ越し業者の態度が悪い場合のクレーム先」(2026年)
- 引越しの駆け込み寺/heyakarirunzya「悪質業者の見分け方」(2026年)
- くらしのマーケット「引越し事業者へのクレーム」(2026年)

