※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

最終更新:2026年7月18日

 

「引越しの日が、雨の予報なんです」

 

そう相談してくれたのが、恭子さんでした。

 

「荷物は濡れないの? 追加料金はかかる? そもそも、雨でも引越しってやるんでしょうか」

 

引越しの日は、自分では選べても、天気までは選べません。恭子さんのように、当日の空模様が気になる方は多いはずです。

 

雨の日の引越しで知っておきたいことを、順番にお話しします。

 

雨の日の対応は業者で違います。まずは複数社の対応を見比べたい方はこちら。

 

 

雨の日でも、引越しは基本「決行」

雨の日に家財を養生して運ぶ引越し作業員

 

まず、いちばん気になるところから。

 

雨の日でも、引越しは基本的に決行されます。

 

引越し業者は、雨が降ることを前提にスケジュールを組んでいます。梅雨も台風の季節もありますから、「雨だから中止」では、仕事になりません。

 

大手のサカイ引越センターも、公式サイトではっきり案内しています。雨の日でも原則としてお引越しは実施し、そのぶん通常より配慮した梱包や養生をする、と。

 

(出典:サカイ引越センター公式「よくあるご質問/引越し作業」)

 

だから、「雨だから」という理由だけで、無料でキャンセルしたり、延期したりするのは、基本的に難しいと思っておきましょう。

 

(出典:スター引越センター)

 

気になるのは、雨で作業がどうなるか、ですよね。

 

雨の日は、家財を運ぶときにビニールのカバーをかけたり、トラックの荷台まで濡れないように運んだりと、いつもより手間をかけて作業します。搬入・搬出のたびに玄関にマットを敷く業者も多いです。

 

そのぶん、晴れの日より少し時間がかかることはあります。でも、荷物が濡れたり、家が汚れたりしないよう、プロがしっかり対応してくれます。

 

プロは、雨の日の引越しに慣れています。まかせて大丈夫です。

 

雨で追加料金はかかる?養生はどうなる?

次に、お金の話です。

 

雨の日だからといって、追加料金がかかることは、基本的にありません。

 

雨だと作業に時間がかかることもありますが、それで割増になることは、多くの業者でないとされています。

 

(出典:レディアス引越センター/カルガモ引越センター)

 

そのかわり、雨の日は「養生」がいつもより入念になります。

 

養生とは、家財や床、壁を傷や汚れから守るための保護のことです。雨の日は、これに加えて、濡れないためのカバーやシートがしっかり使われます。

 

見積もりのときに「雨の日の養生はどうしていますか」と聞いておくと、当日の安心感がちがいます。業者の丁寧さも見えてきます。

 

追加料金なしで、しっかり養生してくれます。これが、雨の日の引越しの基本です。

 

台風・大雨のときは?キャンセル料はどうなる

ふつうの雨は決行。では、台風や大雨のときは、少し事情が変わります。

 

まず、自分の都合でキャンセルする場合。引越しには「標準引越運送約款」という国のルールがあって、キャンセル料の上限が決まっています。

 

引越しのキャンセル料の上限(標準引越運送約款・2018年6月改正)

タイミングキャンセル料の上限
3日前までかからない
前々日運賃・料金の20%まで
前日運賃・料金の30%まで
当日運賃・料金の50%まで

(出典:国土交通省「標準引越運送約款の改正について」/国民生活センター)

 

この表は、あくまで「自分の都合でやめる」ときの上限です。「雨だから」も、自己都合にあたります。

 

ですから、ふつうの雨で前日や当日に「やっぱりやめたい」と言うと、キャンセル料がかかることになります。天気予報が微妙なときは、早めに業者と相談しておくのが安全です。

 

でも、台風のときは、この扱いが変わることがあります。

 

暴風警報が出るような荒天で、業者のほうが「危険だから延期しましょう」と判断した場合。このときは、お客さんにキャンセル料はかかりません。

 

(出典:標準引越運送約款/サギトミ)

 

大事なのは、自己判断で「台風だからキャンセル」と当日に言わないこと。まずは業者に連絡して、決行するか延期するかを相談しましょう。これが、余計なキャンセル料を防ぐいちばんの方法です。

 

荷物を濡れから守る、当日の対策

雨の日に荷物をビニールで包んで濡れ対策をする人

 

業者がしっかり養生してくれるとはいえ、自分でできる対策もあります。ひと手間で、大事なものを濡れから守れます。

 

とくに気をつけたいのが、次のものです。

 

  • 本・書類・紙もの=湿気で波打つ。ビニール袋に入れてから箱へ
  • パソコン・家電=濡れは大敵。ビニールで包んでおく
  • 布団・マットレス=大きな圧縮袋やビニールでカバー
  • 衣類=ダンボールの底に、ビニールを一枚敷いておくと安心

 

ダンボールは、雨にぬれると底が抜けやすくなります。玄関からトラックまでの短い距離でも、油断は禁物です。

 

それと、新居でも旧居でも、玄関にタオルを何枚か用意しておきましょう。作業員が床を濡らさずにすみ、あなたの荷物も守れます。

 

大きめのビニール袋を一束、当日すぐ使えるところに置いておきましょう。これだけで、雨の日の不安がぐっと減ります。

 

もうひとつ、意外と忘れがちなのが、当日の自分の服装と足元です。

 

引越しの日は、荷物の出し入れで、家のドアが開けっ放しになります。雨が吹き込むこともあるので、動きやすくて濡れてもいい服、すべりにくい靴を用意しておきましょう。

 

新居についてからも、しばらくは荷物の搬入が続きます。玄関に古いバスタオルを敷いておくと、床が水びたしになるのを防げます。傘立ても、旧居と新居の両方に、すぐ使えるようにしておくと便利です。

 

雨の日の引越しは、縁起が悪い?

もうひとつ、気にする方が多いのが、縁起です。

 

「引越しの日が雨だと、なんだか縁起が悪い気がする」。そう感じる方も、いるかもしれません。

 

でも、安心してください。雨の日の引越しは、むしろ「縁起がいい」という言い伝えもあるんです。

 

「雨降って地固まる」という言葉のように、雨は物事を安定させる、という考え方。新しい暮らしの土台が固まる、という縁起かつぎです。

 

迷信ではありますが、どうせなら、いい方に受け取ったほうが、新生活のスタートも気持ちよく切れますよ。

 

雨の日こそ、業者選びで差が出る

最後に、いちばん大事なことです。

 

ここまで「基本は決行」「追加料金なし」とお話ししてきましたが――実は、雨の日の対応は、業者によってけっこう差があります。

 

雨の日の養生をどこまで丁寧にやるか。台風のとき、どんな基準で延期を判断するか。濡れた荷物への補償はどうか。こうした細かい対応は、業者ごとにちがいます。

 

だからこそ、雨の季節に引越すなら、業者選びが大事になります。

 

見積もりを何社かで取って、料金だけでなく「雨の日はどう対応しますか」と聞いてみましょう。その答え方で、丁寧な業者かどうかが見えてきます。

 

梅雨や台風の季節に引越すなら、なおさら。安心してまかせられる業者を、見積もりで見きわめましょう。

 

まとめ

雨の日の引越しで、押さえておきたいことをまとめます。

 

  • 雨でも引越しは基本「決行」。プロは慣れているのでまかせて大丈夫
  • 雨による追加料金は基本なし。養生はいつもより入念になる
  • 台風で業者が延期を判断した場合、キャンセル料はかからない
  • 本・家電・布団は、自分でもビニールで濡れ対策を
  • 雨の日の対応は業者で差が出る。見積もりのときに聞いておく

 

雨の日の引越しは、心配しすぎなくて大丈夫です。準備と業者選びさえしておけば、雨でも気持ちよく、新しい暮らしを始められますよ。

 

引越し料金と雨の日の対応を、まとめて比べたい方はこちら。

 

※本サイトに掲載している料金・相場は特定時点の参考値です。実際の料金は荷物量・移動距離・時期・作業条件によって変わります。正確な金額は各引越し業者の公式サイトまたは見積もりで必ずご確認ください。

 

出典・参考リンク

  • サカイ引越センター公式「よくあるご質問/引越し作業」
  • 国土交通省「標準引越運送約款の改正について」(2018年6月改正・キャンセル料の上限)
  • 国民生活センター 消費者トラブルFAQ(解約手数料)
  • スター引越センター/レディアス引越センター/カルガモ引越センター(雨の日の対応)