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一人暮らしの新居に段ボールが並んでいるイラスト

一人暮らしの初期費用って、結局いくら用意すればいい?

 

まず結論からお伝えします。家賃の5〜6ヶ月分が相場です。家賃6万円の部屋なら、引越しや家具家電を含めた総額は60〜70万円前後になることが多いです。

 

「え、そんなにかかるの」と思った人もいるかもしれません。でも内訳が分かれば、どこで節約できるかも見えてきます。この記事では、費用の内訳と節約のポイントを具体的に解説します。

 

 

 

一人暮らしの初期費用は平均いくらかかる?総額の目安

まずは全体像を見てみましょう。初期費用は「部屋の契約費用」「引越し費用」「家具家電の購入費用」の3つに分かれます。

 

家賃別・初期費用総額の目安

家賃 賃貸契約費用 引越し費用 家具家電費用 総額目安
5万円20〜30万円3〜5万円15〜25万円38〜60万円
6万円24〜36万円3〜5万円15〜25万円42〜66万円
7万円28〜42万円3〜5万円15〜25万円46〜72万円
8万円32〜48万円5〜8万円15〜25万円52〜81万円

 

「引越し費用3〜5万円」は単身・近距離・オフシーズン(5〜8月)の場合の目安です。繁忙期の2〜4月だと、同じ距離でも1.5〜2倍になることがあります。

 

家具家電は「持っているものがほぼゼロ」の状態からそろえると15〜25万円が目安になります。エアコン付きの物件を選ぶと、ここが5〜10万円ほど下がります。

 

部屋を借りるときにかかる費用の内訳

賃貸の契約費用は「家賃だけ払えばいい」ではありません。実際には複数の項目が重なって、家賃の5〜6ヶ月分になります。

 

初期費用の内訳一覧

費用項目 相場の目安 備考
敷金家賃0〜2ヶ月分退去時のクリーニング費用等に充当。返還されることも多い
礼金家賃0〜2ヶ月分大家へのお礼。不要な物件も増えている
仲介手数料家賃0.5〜1ヶ月分不動産会社への報酬。法律上の上限は家賃1ヶ月以内(借主の承諾が必要)
前払い家賃家賃1〜2ヶ月分当月分+翌月分を前払い
火災保険料1〜2万円/年賃貸では加入必須の物件がほとんど
保証会社料家賃0.5〜1ヶ月分連帯保証人の代わりに加入するケースが増加
鍵交換費用1〜2万円セキュリティのため前の住人の鍵から変更
合計目安家賃×5〜6ヶ月分

 

たとえば家賃6万円で、敷金1ヶ月・礼金1ヶ月・仲介手数料1ヶ月・前払い1.5ヶ月・火災保険1万円・保証会社0.5ヶ月・鍵交換1.5万円、という条件なら:6万×5+2.5万=32.5万円になります。

 

なお、礼金ゼロ・仲介手数料ゼロの物件も増えています。こうした物件を狙えば、同じ家賃でも契約費用を5〜10万円抑えられます。

 

敷金について一点注意

敷金ゼロの物件は契約時の出費が減りますが、退去時に「クリーニング費用」「原状回復費用」として別途請求される場合があります。「初期費用は安いが、退去時に高額請求が来た」というトラブルは少なくありません。敷金と退去費用はセットで考えておくといいです。

 

敷金や退去費用のルールについては「敷金が返ってこない理由と取り戻す方法」に詳しくまとめています。

 

引越し費用の相場(単身の場合)

単身の引越し費用は、距離と時期で大きく変わります。繁忙期(2〜4月)は同じ距離でも料金が跳ね上がります。

 

引越し費用の相場(距離・時期別)

距離 オフシーズン(5〜8月) 繁忙期(2〜4月)
同一市区町村(近距離)2〜3万円3〜5万円
同一県内(中距離)3〜4万円5〜7万円
県外(長距離)4〜7万円7〜12万円

※単身・荷物少なめの場合の目安。荷物の量や業者によって異なります。

 

業者によって料金の差は大きく、同じ条件で2〜3万円の開きが出ることもあります。複数社に見積もりを取ることが、引越し費用を抑える一番確実な方法です。見積もり自体は無料なので、まず3社に声をかけてみるといいです。

 

引越し費用をさらに節約したい場合は、荷物を減らすことも効果があります。「単身の引越しは荷物減らして安く」も参考にしてください。

 

 

家具・家電の購入費用(必要なもの一覧と金額)

初めての一人暮らしでゼロから家具家電をそろえると、15〜25万円が目安になります。エアコンと照明が備え付きの物件なら、そこから5〜10万円下げられます。

 

必要な家具・家電チェックリスト

カテゴリ 品目 相場価格 優先度
寝具ベッドまたは布団セット1〜3万円必須
家電冷蔵庫(単身用)2〜5万円必須
家電洗濯機(縦型4〜5kg)3〜5万円必須
家電電子レンジ1〜2万円必須
家電エアコン5〜10万円備え付き物件なら不要
家電照明(シーリングライト)5千〜2万円備え付き物件なら不要
インテリアカーテン3千〜1万円必須(目隠し・断熱)
インテリアテーブル・椅子1〜3万円あると便利
収納チェスト・本棚5千〜2万円部屋の広さ次第
合計目安15〜25万円

 

「とりあえず生活できればいい」なら、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・寝具・カーテンの5点から始めるのが現実的です。テーブルや収納は、住み始めてから必要に応じて買い足す人もいます。

 

エアコン付き物件を選ぶと節約になる

エアコンを自分で購入して取り付けると、本体代+工事費で6〜12万円かかることがあります。最初から備え付きの物件を選べば、その分の出費がゼロになります。物件探しの段階で、エアコンの有無は確認しておきましょう。

 

中古・まとめ買いで費用を抑えるコツ

家電量販店の「一人暮らしセット」は、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジの3点をまとめて購入すると個別に買うより安くなるケースがあります。また、メルカリ・ジモティーなどで中古をそろえると、家電一式を5〜8万円程度に抑えられることもあります。ただし、中古の白物家電は保証がないため、状態の確認は慎重に。

 

一人暮らしの初期費用を安くする3つのコツ

初期費用を抑えるうえで特に効果的な方法を3つに絞ります。

 

フリーレント物件を選ぶ

フリーレントとは、一定期間(1〜3ヶ月が多い)家賃が無料になる条件の物件です。家賃6万円でフリーレント2ヶ月なら、12万円分の家賃負担を減らせます。ただし、「最低〇年間は住む」という条件がついていることが多く、早期退去すると違約金が発生します。契約期間と違約金の金額は確認してください。

 

敷金・礼金が低い物件を狙う

礼金ゼロの物件は以前より増えています。礼金は基本的に返還されないため、初期費用を抑えたい場合は礼金ゼロ物件も選択肢になります。敷金ゼロも見た目の出費は減りますが、前述のとおり退去時費用とのトレードオフになることがある点は頭に入れておいてください。

 

仲介手数料も交渉で下げられる場合があります。「仲介手数料半月分」の物件や、大家と直接契約できるケースもあります。

 

引越しのオフシーズン(5〜8月)を狙う

引越し費用は時期で大きく変わります。繁忙期の2〜4月は料金が高く、業者も混んでいます。5〜8月は比較的空いていて、同じ条件でも2〜3万円安くなることが多いです。卒業・入社のタイミングに縛られない人は、オフシーズンを狙う価値があります。

 

時期と曜日の組み合わせについては「引越しが安い時期は何月?月別料金カレンダーと節約3ステップ」も参考にしてください。

 

一人暮らしの月々の生活費の目安(参考)

初期費用が用意できたら、次は毎月いくらかかるかを把握しておくと家計の計画が立てやすくなります。

 

月々の生活費の目安(家賃除く)

費目 月額の目安
食費(自炊中心)2〜3万円
水道代2,500〜3,000円
電気代4,000〜6,000円
ガス代2,000〜4,000円
通信費(スマホ+ネット)5,000〜1万円
日用品・雑費5,000〜1万円
合計(家賃除く)4〜6万円

 

家賃が6万円の場合、毎月の生活費の合計は10〜12万円程度になります。手取り収入の1/3を家賃の目安にすると、月収18万円なら家賃6万円が計算上の上限です。

 

総務省「家計調査」(2023年)の単身世帯データによると、住居費を除く消費支出の月平均は14〜16万円前後です(外食・交際費などを含む)。自炊中心で生活費を抑えると、この数字より低くなります。

出典:総務省統計局「家計調査」(https://www.stat.go.jp/data/kakei/

 

まとめ|一人暮らしの初期費用を準備するなら

初期費用の準備で最初にやることを整理します。

  1. 住む地域と家賃の上限を決める(手取りの1/3を目安に)
  2. 家賃×5〜6ヶ月分を初期費用の目安として貯める(家具家電を含めた総額)
  3. 引越し費用は複数業者に見積もりを取って比較する

引越し費用は、同じ条件でも業者によって数万円の差が出ます。まず見積もりを取ることが節約への第一歩です。

 

 

見積もりが完了したら「引越し先が決まったらすぐに始めること」も参考にしてください。

 

出典・参考リンク
・総務省統計局「家計調査」(単身世帯):https://www.stat.go.jp/data/kakei/
・国土交通省「住宅市場動向調査」:https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_tk5_000085.html