コンテナ便で長距離引っ越しは安くなる?料金相場・流れ・注意点

中長距離への引っ越しの場合、JRコンテナ便を使うとお得な料金で引越しできますが、注意しなければいけないこともいくつかあります。

コンテナのサイズ・料金の目安・利用の流れ・メリット・デメリット、そして知っておくと役立つ法律の話まで、ひとまとめにしました。

 

JRコンテナ便のコンテナサイズ

JRコンテナ便で使われるコンテナは、荷物量に応じて複数のサイズがあります。引越しでは12フィートコンテナや20フィートコンテナが使われることが多く、業者によって利用するコンテナの種類が異なります。

 

コンテナサイズ広さの目安向いている世帯
12フィート約5畳分(単身用ワンルームの居室くらい)単身〜荷物少なめ2人暮らし
20フィート約8.5畳分(6畳+クローゼットくらい)家族世帯

※出典:JR貨物公式サイト(12フィート19D型:内寸3,647×2,275×2,252mm / 20フィート:内寸6,007×2,328×2,178mm)

※広さはあくまで底面積の目安です。家具の大きさや荷物の密度によって積載量は変わります。実際の積載量は見積もり時に業者へ確認してください。

 

コンテナのサイズや積載できる荷物の量は、依頼する引越し業者によって確認の仕方が違います。「このくらいの荷物量だとどのコンテナになりますか?」と最初に確認しておくと、見積もりがスムーズに進みます。

 

長距離の引越しはやっぱり安い

市内の引っ越しなど近距離の場合は、地元密着型の引越し業者や、CMやチラシでお馴染みの引越し業者を利用するのがお得です。

 

でも、長距離引越しとなると話は別です。

 

地元密着型の引越し業者の場合は引越し先に営業所がないことも多いですし、一般的な引越しプランを適用するとトラックを数日貸切らなければいけないので高額になりがちです。

 

長距離引越しするのなら、貨物輸送で全国各地に荷物を運ぶことのできるJR貨物を検討してみましょう。

 

長距離でも鉄道輸送を使えるので、トラックの長距離貸切に比べて料金が抑えやすいです。JR貨物は全国各地に貨物駅のネットワークを持っており、道路渋滞の影響を受けにくいため、比較的スケジュールが安定しています。入居日に合わせて荷物を配達することも可能なので、普通の引っ越しと同じような感覚で利用できます。

 

料金の目安

JRコンテナ便の料金は「JR貨物の輸送費」+「引越し業者のトラック代・作業費」の合計になります。

 

他の荷主の荷物と一緒にコンテナに積む混載便の仕組みなので、コンテナ1本を丸ごと借りるより費用が抑えやすいです。

 

距離・荷物の量・依頼する業者によって大きく変わるため一概には言えませんが、目安として

  • 単身(500km前後):数万円〜
  • ファミリー(500km前後):10万円前後〜

となるケースがあります。これはあくまで参考値で、実際の金額は見積もりを取るまでわかりません。複数社から見積もりを出してもらうと差が出やすいので、比較してみてください。

 

 

JRコンテナ便の利用の流れ

引越しのイメージ

JRコンテナ便は、引越し業者を通じて申し込みます。利用の流れはおおむね次のようになっています。

 

  1. 見積もりを取る 引越し業者にJRコンテナ便の利用を伝え、JR区間の輸送費+トラック代を合わせた総額で見積もりを取る
  2. 旧居から搬出 引越し業者のトラックで旧居から近くのコンテナ貨物駅まで荷物を運ぶ
  3. JRコンテナで輸送 コンテナに積み込まれ、JR貨物の鉄道で目的地の貨物駅まで輸送される
  4. 新居へ搬入 到着した貨物駅から、引越し業者のトラックで新居まで運ぶ

 

JRの公式サイトから直接見積もりを依頼することもできますが、その場合の金額は「コンテナ貨物駅から貨物駅までの運賃」のみです。トラック搬送の費用は別途、引越し業者への見積もりで確認する必要があります。

 

集荷・配達を担当する引越し業者は、引越し経験が豊富な大手業者を指定できる場合があります。指定できるなら、荷物の取り扱いに慣れた業者を選んでおくのが無難です。業者によって料金に差があるので、いくつかから見積もりを取るようにしてください。

 

JRコンテナ便が向いている人

JRコンテナ便は、こういった方に向いているサービスです。

 

  • 500km以上の長距離引っ越しを予定している人
  • 引っ越し費用をできるだけ抑えたい人
  • 荷物到着まで数日待てる人
  • 単身〜家族世帯で荷物量が比較的まとまっている人

 

反対に、即日で荷物を受け取りたい人や、近距離の引越しをする人には向いていない場合があります。

 

気をつけたいデメリット

荷物の到着まで2〜3日かかる

旧住居からトラックで荷物を運び出し、コンテナ便で近くの駅まで貨物輸送して、そこからトラックで新居へ搬入する流れになるので、即日引越し完了とはいきません。

どうしても急ぎで荷物が必要な場合は、通常のトラック便で対応してくれる業者を探す方が確実です。→ 引越し業者の一括見積もりはこちら

 

引越ししてから荷物が到着するまでに数日かかることが多いです。荷物の搬入から搬出を1日で終わらせたい場合には向いていないのでご注意ください。

 

料金がJR区間+トラック区間の2段構え

JRコンテナ便の利用料金は「JR区間の輸送費」と「引越し業者のトラック代・作業費」の合計になります。

 

見積もり時に「JR運賃だけ」を見て安いと思っていると、後からトラック代が上乗せされて想定より高くなることがあります。必ず両方込みの総額で比較するようにしてください。

 

集荷・配達の業者の選び方で品質が変わる

トラック搬送を請け負う業者の中には、引越し経験が少ない業者もいます。引越しの取り扱いに慣れている大手業者を指定できる場合はそうしておきましょう。選ぶ業者によって見積金額に差があるので、いくつか業者をピックアップして見積もりを取るようにしてください。

 

JRコンテナ便を使うときの法律知識

2025年4月から消費者保護が強化された

2025年4月の標準引越運送約款の改正で、混載便(複数の荷物を一緒に輸送する形式)にも約款の適用が拡大されました。JRコンテナ便は混載の仕組みを使っているので、この改正が直接関係します。

 

改正によって、引越し業者が料金の内訳を分かりやすく説明する義務が強化されました。また「運送引受書」という書面の交付も義務化されています。見積もり・契約時に書面をきちんと受け取っているか確認しておきましょう。

 

荷物に問題があったら3ヶ月以内に申し出を

引越し後、荷物に損傷や紛失が見つかった場合は、引渡し日から3ヶ月以内に業者へ通知する必要があります。これを過ぎると、約款上、事業者の賠償責任が消滅してしまう可能性があります。

 

荷物の損傷や紛失に気付いた場合は、3ヶ月以内を待たず、できるだけ早く業者へ連絡しましょう。

 

気をつけてほしいポイントが2つあります。

  • 開梱が遅れても、カウントは「引渡し日から」始まっています。後から荷物を開けて気づいた場合でも、引渡し日から起算されます
  • 口頭での申し出は「言った・言わない」になりがちです。メールや書面で連絡しておくのが安全です

 

トラブルが起きたときの連絡先

JRコンテナ便でトラブルが起きた場合は、まず契約した引越し業者へ連絡しましょう。その後、引越し業者がJR貨物との責任区分を確認しながら対応するのが一般的です。

 

業者との話し合いが進まない場合の相談先

引越し業者との交渉が行き詰まった場合は、消費者ホットライン「188(いやや!)」に電話すると、近くの消費生活センターにつないでもらえます。引っ越しトラブルの相談を受け付けている窓口です。

 

JRコンテナ便は長距離引越しでは費用を抑えやすい反面、利用する業者によって料金やサービス内容に差があります。

JRコンテナ便に対応している引越し業者は、すべての業者というわけではありません。一社ずつ電話で「コンテナ便は対応していますか?」と確認していくのは手間がかかります。一括見積もりの備考欄に「JRコンテナ便を希望しています」と書いて送れば、各社から対応可否と料金がまとめて返ってきます。コンテナ便は特に、一括見積もりで効率よく絞り込むのが正解です。

業者によって料金差が出ることもあるため、必ず複数社の見積もりを比較してから決めるようにしましょう。

 

引越し一括見積もりのイメージ

 

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