引越しで荷物がなくなった・壊れた時の対処法|補償額の目安と請求方法
最終更新:2026年6月16日
引越しが終わって段ボールを確認したら、大事なものがない。家具が壊れている。そういった荷物トラブルに気づいた瞬間、不安と焦りが一気にやってきます。
まず知っておいてほしいのは、「補償を受けられる可能性がある」ということです。「業者に言っても無駄かも」「もう泣き寝入りしかない」と思っている方でも、今からできることはあります。
このページでは、まず今すぐやること、そして補償の仕組み、交渉の方法、それでも解決しない場合の手段まで、順番に説明します。
【まず今すぐ確認】
- サインする前なら → 受領書の余白に「◯番 紛失(または破損)のため確認中」と手書きしてからサインを
- もうサインした後でも → 標準引越運送約款(第25条)により、引き渡しから3ヶ月以内に通知すれば賠償を請求できます。諦めないでください
あなたの状況は?まず確認してください
| 状況 | まず疑うこと |
|---|---|
| 段ボール1箱が見つからない | 積み忘れ・倉庫残りの可能性があります |
| 家具が壊れていた | 業者補償の対象になる可能性があります |
| 自分で梱包したPCが壊れていた | 補償が難しいケースが多いです |
| 現金・貴金属がなくなった | 補償対象外になる場合が多いです |
※状況によって対応が変わります。詳しくは各セクションで確認してください。
荷物がなくなった・壊れた時に最初の24時間でやること

引越し後のトラブルは、最初の動き方で後の交渉のしやすさが大きく変わります。「まず何をすればいいか」を整理しておきます。
今すぐ確認するチェックリスト
- □ トラックがまだ近くにいないか確認する
- □ 旧居・他の部屋・クローゼットを確認する
- □ 段ボール番号リストと実際の箱を照合する
- □ 業者に当日中に電話で連絡する
- □ 破損がある場合は写真を撮っておく
- □ 引越し完了書類にサインする前に確認を終える
時間が経つほど「積み込み時に確かにあったか」の確認が難しくなります。気づいたその日に動いておくことが重要です。
業者への初回連絡で伝えること
電話する前に以下をメモしておくと、業者側も状況を把握しやすくなります。
- 引越しを行った日付
- 契約書に書かれた契約番号または予約番号
- 見つからない荷物の品名・数量(例:「プリンター1台、CDが入った段ボール1箱」)
- 破損がある場合は写真を撮っておく(電話後すぐ送れる状態にしておく)
「なんとなく足りない気がする」ではなく、「○○が見当たらない」と具体的に伝えると、業者も確認作業に動きやすくなります。
本当に紛失しているのか確認する
荷物が見つからないと気づいた時、まず確認してほしいのは「本当に紛失しているのか」という点です。実際には以下のパターンのどれかに当てはまることが多いです。
| よくある原因 | 頻度の目安 | 最初に確認すること |
|---|---|---|
| 新居の別の部屋・押し入れに運び込まれている | 非常に多い | 全部屋・クローゼット・玄関まわりを確認 |
| 積み忘れ(旧居に残ったまま) | 多い | 業者に連絡・旧居確認を依頼 |
| 業者トラック残り(他の引越しと混載) | 多い | 業者に電話し、トラック内を確認してもらう |
| 業者の倉庫・中継拠点に取り残された | 時々 | 長距離引越しの場合は中継拠点も問い合わせ |
| 本当の紛失(見つからない) | 比較的少ない | 上記を確認した上で業者へ正式申告 |
※頻度は一般的な相談傾向をもとにした目安です。業者・引越し規模によって異なります。
まず自分でできる確認
- 段ボールに番号を書いている場合は、リストと実際の箱を照合する
- 新居の全部屋・クローゼット・玄関まわりをひと通り確認する
- 業者スタッフがまだいる場合は、その場で声をかける
業者スタッフが帰った後でも、1〜2時間以内であればトラックを確認してもらえる場合があります。「あの段ボールが見当たらない」と感じたら、まず業者に電話してみてください。
業者への連絡後、それでも見つからない場合は警察に遺失物届けを出すことも選択肢の一つです。引越し中の荷物が警察に届けられることはあまり多くないですが、「警察への問い合わせという発想がなかった」という方も多く、念のため問い合わせてみてもよいでしょう。
荷物トラブルで絶対やってはいけないこと
焦っている時ほど、後悔する行動を取ってしまいがちです。以下は後の補償交渉で不利になるため、避けてください。
- 確認前にサインしてしまう → 完了書類へのサインは「異常なし」の証明になってしまいます。できる範囲で確認を進めてください。難しければ受領書の備考欄に「◯番 確認中」「◯◯ 破損確認中」と手書きしてからサインする方法があります(詳しくは後述)
- 電話だけで済ませる(記録を残さない) → 電話の内容は記録に残りません。「言った言わない」のトラブルを防ぐため、メールや書面に切り替えましょう
- 写真を消す・段ボールを捨てる → 破損した荷物や箱の状態は、補償交渉の証拠になります。業者との話が終わるまで保管してください
- 1週間以上放置する → 時間が経つほど「引越しで壊れたか不明」とみなされやすくなります。気づいたらすぐ動くことが重要です
引越しの補償額はいくらになる?算定の仕組みと目安

「5万円台で買った家具の補償として2万円台しか提示されなかった」「こんなに安いとは知らなかった」という声がよくあります。補償額は購入価格がそのまま戻ってくるわけではなく、経過年数分が差し引かれた金額をもとに算定されることが多いです。
補償額の目安
品物と補償額の目安(あくまで参考値)
実際の補償額は業者・約款・荷物の状態・梱包状況によって大きく異なります。この表の数字がそのまま適用されるわけではありません。
| 品物の例 | 購入からの年数 | 補償額のイメージ |
|---|---|---|
| テレビ(定価10万円) | 5年 | 2〜3万円程度 |
| 食器棚(定価5万円) | 3年 | 2万円前後 |
| 衣類(購入価格1万円/点) | 2年 | 数千円程度 |
| 冷蔵庫(定価15万円) | 10年 | 1〜2万円程度 |
| ノートパソコン(定価12万円) | 3年 | 5〜7万円程度 |
| デジタルカメラ(定価8万円) | 4年 | 2〜3万円程度 |
※経過年数・梱包方法・業者の判断によって実際の金額は変わります。「提示額が低い」と感じたら、根拠を業者に確認してください。
補償額の考え方:年数が経つほど価値が下がるため、満額に近い補償が受けられるのは比較的新しい品物に限られます。算出方法は業者によって異なりますが、一般的には購入価格から経過年数分を差し引いた金額をもとに提示されることが多いです。
「1,000円程度しかもらえなかった」というケースも実際にあります。これは手作り品や年数が経った日用品を経過年数で評価した結果です。「こんなに安いのか」とショックを受ける前に、自分の荷物がどれくらいの価値になるかを頭に入れておくことで、交渉の見通しが立てやすくなります。
補償の基本ルール
業者の過失による紛失・破損については、標準引越運送約款に基づき損害賠償責任が生じる場合があります。多くの業者はこの約款に基づいて契約を結んでいます。約款の第26条では、事業者は荷物の滅失・損傷により「直接生じた損害」を賠償すると定められており、補償額の算定はこの考え方をもとに行われます。なお、「時価」という言葉は約款に明記されておらず、業者ごとに算定方法が異なることがあります。
補償の形は「修理→代替品→金銭補償」の順で検討されるのが一般的です。
参考:標準引越運送約款(国土交通省)・国土交通省「標準引越運送約款の改正について」
補償の対象外になることが多い品物
以下は、業者の約款によっては補償対象外になるケースがあります。
- パソコンの機能不全(電子機器の内部データ・機能障害)
- 自分で梱包した段ボールの中身の破損
- 貴金属・骨董品・現金など
特に「自分で梱包した荷物」は注意が必要です。業者が梱包に関与していない場合、補償が難しくなることがあります。
補償請求の期限
標準引越運送約款(第25条)では、荷物の一部の滅失・損傷について、引き渡しから3ヶ月以内に通知すれば賠償を請求できると定められています。早めに動くほど交渉の余地が広がります。
業者に補償を断られた時の交渉フロー

実際にこういった声もあります。「業者に連絡したら『調査します』と言われたまま何週間も進展がなかった」「うちのせいじゃないと言われて、それ以上どうすればいいか分からなかった」。「うちのせいではない」「対応できない」と言われてそこで終わりにしてしまう方が多いですが、断られた後にも取れる手段はあります。
納得できないのは当然です。ですが、その一言で諦める必要はありません。
ステップ1:担当者に再度確認する
最初の電話で断られても、すぐにあきらめる必要はありません。
初回連絡の台本
「○月○日に引越しをお願いしました○○と申します。引越し後に○○(品名)が見当たらない状況です。確認していただけますか。契約番号は○○です。」
断られた時の台本
「搬入時に○○があったことは確認しています。業者さんの作業中に紛失が発生した可能性があると考えています。補償の手続きについて教えていただけますか。」
初回の担当者が現場スタッフの場合、補償の判断権限がないこともあります。
ステップ2:上長・お客様相談窓口に繋いでもらう
担当者レベルで解決しない場合は、担当者の上長や本社のお客様相談窓口に繋いでもらいます。
上長を呼ぶ時の台本
「担当の方では解決が難しいようですので、上長の方か、お客様相談窓口の連絡先を教えていただけますか。」
この時点でやり取りを電話からメールに切り替えることを提案してください。「電話で話した内容を確認のためメールで送っていただけますか」という形でOKです。記録が残るため、後の交渉で「言った言わない」になりにくくなります。
ステップ3:書面で正式に申告する(内容証明郵便)
メールでのやり取りが続かない・返答がない場合は、内容証明郵便での申告が有効です。
内容証明に書くべき内容:
- 引越し日・契約番号
- 紛失または破損した品物の品名・数量
- 補償を求める旨と回答期限(「○月○日までに文書でご回答ください」)
証拠として写真・梱包番号リストのコピーを同封します。費用は郵便局で数百円程度です。
内容証明郵便は「正式に申告した証拠」になります。業者側にとっても「記録に残る申告」として扱いが変わることがあります。
消費者センターに相談しても解決しない場合の補償手続き
「業者と交渉したが進まない」という状況になった場合、外部機関を使う方法があります。
消費者ホットライン「188」に相談する
まずは消費者ホットライン「188」に電話してください。最寄りの消費生活センターに繋いでもらえます。業者に直接連絡が入ることもあり、それだけで動き出すケースもあります。引越しに関する相談は2024年度は2,343件(国民生活センター調べ)に上っています。
引越し中の荷物トラブルの相談窓口については、引越し中に荷物がなくなった場合の相談窓口でも詳しくまとめています。
消費者センターを通じても解決しない場合
消費者センターが業者に働きかけても動かない場合、次の選択肢があります。
引越しADR(裁判外紛争解決手続き)
公益社団法人全日本トラック協会など、引越し業界の関係機関が設けている紛争解決の仕組みです。第三者が間に入り、業者と利用者の話し合いをサポートする制度です。裁判より費用・時間の負担が軽く、弁護士なしで利用できる場合があります。
少額訴訟
請求額が60万円以下であれば、弁護士なしで裁判所に申し立てることができます。通常の裁判と違い、1回の審理で結審することが多く、費用は収入印紙代(数千円)が中心です。ただし相手方(業者)が通常訴訟への移行を申し立てる場合もあります。
注意
法的手続きは状況によって結果が異なります。証拠の整理や対応方針については、弁護士への相談も一つの選択肢です。
よくある引越し荷物トラブルの事例

ケース1 子供の成長アルバムが入った段ボールが行方不明になった

※実際の相談傾向をもとに構成した事例です。
「お金では代えられないもの」を失ったかもしれないと気づいた瞬間、パニックになるのは当然のことです。代替品を買えば済む家具とは違い、子供の成長を記録した写真やアルバムは取り戻せないかもしれない――そう感じる人は少なくありません。こういったケースでは、冷静に業者に状況を伝え続けることが解決への近道になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 症状 | 引越し後に段ボール23箱のうち1箱が見つからない。娘の七五三から高校卒業までの写真・アルバム類が入った箱で、「アルバム・写真」とだけ書いてあった |
| 業者回答 | 当日の担当者に電話すると「トラックに積んだ記録がない。積み込み時に漏れた可能性がある」。本社へ転送するよう頼んだが、5日後にも「現在確認中」のみで進展なし |
| 経緯 | 9日目に本社の営業担当が改めて調査し、旧居の最寄り集荷センターに未搬出のまま保管されていることが判明 |
| 解決 | 判明から3日後に自宅へ配送。引越し当日から合計2週間かかった |
| 補償額 | 「紛失」ではなく「遅延」扱いのため補償なし。破損もなかったため請求根拠がなかった |
| 教訓 | 段ボールの番号と内容物リストを事前に作っておくと、どの箱が足りないか即座に分かる。「写真・アルバム」だけでなく「思い出品・代替不可」と目立つように書いておくと業者側も優先して探しやすい。可能なら自分で運ぶ |
段ボールに「写真・アルバム(開封注意)」と書いてあれば、業者の集荷センター側でも発見しやすくなります。「中身が何か分からない」箱は後回しにされやすいため、ラベルを具体的に書いておくことが重要です。
ケース2 ノートパソコンが破損し、データが消失した
※実際の相談傾向をもとに構成した事例です。
「自分で梱包したから補償できない」という業者の回答に、「そんなルールがあるとは知らなかった」と感じる人は少なくありません。機器の破損だけでも辛いのに、データまで消えてしまうと、金銭的なダメージ以上の喪失感を覚えることがあります。精密機器の扱いは、引越し前のルール確認が特に重要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 症状 | 自分で梱包した段ボールの中にノートパソコンを入れていた。引越し後に開けると画面が割れており、電源を入れても起動しなくなっていた。購入から1年半の機種 |
| 業者回答 | 「お客様ご自身で梱包された荷物の内部破損については、弊社では補償できかねます」。約款を確認すると確かにその旨が記載されていた |
| 解決 | 上長・本社窓口にも相談したが、梱包が自分だった事実は変わらず補償を受けられなかった。修理費用は全額自己負担 |
| 補償額 | 0円。修理見積もりは4万円超だったが全額自己負担 |
| 教訓 | ノートパソコン・カメラ・外付けHDDなど精密機器は業者に梱包を依頼するか、自分で車などで持ち運ぶ。見積もり時に「精密機器の梱包はお任せできますか?」と一言確認しておくだけで防げるケースが多い |
データのバックアップを取っておけば、万一パソコンが壊れても、中の写真や書類は失わずに済みます。引越し前日には外付けHDDやクラウドへの保存を済ませておきましょう。

業者選びの段階でも確認しておきたいこと
申し込んだ引越し会社がそのまま作業するとはかぎりません。別の業者(下請け)に丸投げするケースがあり、そうなると何かトラブルが起きたときに「うちは関係ない」と責任があいまいになりがちです。
2026年4月1日に貨物自動車運送事業法が改正され、再委託は2回以内にするよう努めることが事業者に求められるようになりました(努力義務。法的な強制力は限定的)。見積もりの段階で「実際に作業する会社はどこですか?」と確認しておくと安心です。国に届け出た正規業者かどうかも合わせて聞いてみてください。(参考:国土交通省報道発表)
業者を選ぶ際は、複数社を比べて対応の評判も確認しておくと安心です。
次の引越しで荷物の紛失・破損を防ぐには

コピペで使える段ボール管理表
引越し前にこの表を印刷またはスマホにコピーして使ってください。「何番の箱に何が入っているか」を記録しておくだけで、引越し後にトラブルが起きた時に業者へ具体的に伝えられます。
| 番号 | 主な内容 | 置く部屋 | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 1 | テレビ・リモコン・電源コード | リビング | ★★★ |
| 2 | 食器類(割れ物注意) | キッチン | ★★ |
| 3 | 衣類(秋冬) | 寝室クローゼット | ★ |
| 4 | 契約書・保険証書など書類 | 書斎・デスク | ★★★ |
| 5 | 調理器具・鍋類 | キッチン | ★★ |
| 6 | 本・雑誌 | 書斎 | ★ |
| 7 | 思い出の品・アルバム | 寝室 | ★★★ |
| (以下、箱数分追加) |
重要度の目安
- ★★★:紛失・破損したら困るもの(高価品・思い出の品・書類)
- ★★:代替できるが手間がかかるもの
- ★:多少遅れても困らないもの
重要度が高い段ボールは、業者スタッフがいる間に開けて中身を確認してください。
写真撮影のタイミング
| タイミング | 撮るもの | なぜ必要か |
|---|---|---|
| 梱包完了後・積み込む前 | 全段ボールを並べた状態・貴重品の状態 | 「この状態で渡した」という証拠になる |
| 搬出完了後 | 全段ボールがトラックに載った状態 | 何箱積んだかの記録 |
| 開梱時 | 開ける前の段ボールの状態 | 破損発見時の証拠になる |
スマホのフォルダに「引越し○月○日」というフォルダを作って保存しておくと、後から探しやすくなります。
サインは荷物の確認が終わってから

引越し完了後に業者から書類へのサインを求められることがあります。これは「引越しが完了した・異常がなかった」という確認書です。
荷物の確認が終わっていない段階でのサインは避けてください。
「足りない気がする」「この箱が凹んでいる」という状態であれば、その旨を書き添えてからサインするか、確認が終わるまで保留することもあります。
どうしてもその場でサインを求められたら
作業員の退場時間の都合などで、確認前にサインを急かされることがあります。そのような場合は、サイン用紙の備考欄に手書きで以下のような記載を加えてからサインする方法があります。
- 「段ボール◯番 紛失のため確認中」
- 「◯◯(品名)破損につき調査中」
こうすることで作業員もその場を離れられ、あなた側にも「異常があったことを確認済みでサインした」という記録が残ります。
引越し後の全体的な段取りについては、引越し後に片付けることもあわせて確認してみてください。
まとめ

- 引越しの荷物紛失・破損は補償を受けられる場合がある。一部滅失・損傷は約款第25条により引渡しから3ヶ月以内の通知が必要
- 補償額は購入価格から経過年数分を差し引いた金額をもとに算定されることが多く、購入価格より低くなりやすい(特に年数が経った品物)
- 業者に断られても、担当→上長→本社→内容証明の順でエスカレーションできる
- 消費者ホットライン「188」→ADR→少額訴訟(60万円以下・弁護士不要)という選択肢がある
- 引越し前に段ボール管理表と写真記録を準備しておくと、トラブル時に動きやすくなる
引越し後に「何かがおかしい」と感じたら、まず業者に連絡してみてください。断られてもその先の手段があります。
荷物の紛失や破損はどの業者でも起こり得ます。ただ、実際にトラブルが起きた時、数日で対応する会社もあれば、何週間も返答がない会社もあります。料金だけでなく、トラブル時の対応についても口コミで確認しておくと、いざという時に後悔しにくくなります。
引越し後に確認することについては、引越し後に片付けることもあわせて確認してみてください。
引越し中に荷物がなくなった場合の相談窓口については、引越し中に荷物がなくなった場合の相談窓口でも詳しくまとめています。
荷物トラブルに関して多く寄せられる疑問をまとめました。
よくある質問(FAQ)
Q1. 引越し業者の補償はどこまで対象ですか?
業者が作業中に発生した紛失・破損が対象になります。ただし自分で梱包した荷物の中身の破損、電子機器の機能不全、貴金属・骨董品・現金などは補償対象外になるケースが多いです。業者の約款を確認してください。
Q2. 補償請求の期限はいつまでですか?
標準引越運送約款の第25条では、荷物の一部滅失・損傷については引渡し日から3ヶ月以内に通知しないと業者の責任が消滅すると定められています(全部滅失の場合は適用対象外で別条文)。気づいたらできるだけ早く業者に連絡してください。
Q3. 補償金はいつ支払われますか?
業者の調査・確認が終わった後、双方が補償内容に合意してから支払われます。業者や状況によって異なりますが、申告から数週間〜数ヶ月かかることもあります。進展がない場合は定期的に状況確認を入れてください。
Q4. 荷物の写真を撮るタイミングはいつが良いですか?
梱包完了後(積み込む前)・搬出完了後・開梱時(開ける前)の3タイミングが特に重要です。「この状態で渡した」という記録が補償交渉で役立つことがあります。
Q5. サインしてしまった後でも補償を請求できますか?
難しくなりますが、不可能ではありません。写真・連絡記録など証拠が残っていれば交渉の余地があります。消費者ホットライン(188)への相談も検討してください。
Q6. 業者が「うちのせいではない」と言い張る場合はどうすればいいですか?
担当者→上長→本社窓口の順にエスカレーションしてください。「調査します」と言ったまま2週間以上返答がない場合は、メールで催促して記録を残してください。内容証明郵便での正式申告、消費者ホットライン「188」への相談、それでも解決しない場合は少額訴訟という選択肢もあります。
Q7. 自分で梱包した荷物が壊れていた場合、補償はされますか?
自分で梱包した段ボールの中身の破損は、補償対象外になるケースが多いとされています。業者が梱包した箱の破損とは扱いが異なります。


