ペットの引越し料金相場と、安く抑える業者選びのコツ

ペットと一緒に引越しをする時、気になるのが輸送にかかる料金です。
ペットの引越し料金相場(猫・東京⇔大阪を軸に)

結論から言うと、猫を東京⇔大阪間で引越しさせる場合、料金はおおむね3〜5万円が目安です。ただし条件によって2万円台から9万円台まで幅があり、「だいたいいくらか」を知るにはこの幅が生まれる理由を押さえておくことが大切です。
幅の下限に近いのは、飼い主自身が空港までペットを連れて行き、到着先の空港で引き取るパターンです。専門業者「DOG HAIR STUDIO KEN」の公式案内では、伊丹⇔羽田間の空輸が19,000円〜となっており、空港までの送迎を業者に任せない分、料金が抑えられます。
一方、専門業者にドアツードアで任せる場合は4万円台後半に寄ります。たとえば「ワンニャンキャブ」の公式料金案内では、東京⇒大阪・猫3〜6kgで46,200円〜とされており、空港までの陸送20km分が含まれています。
さらに、運転手が出発地から到着地まで全行程を陸送で運ぶ「フル陸送」を選ぶと、料金は9万円前後まで上がります。DOG HAIR STUDIO KENの公式情報では、東京方面・約500kmのフル陸送がおよそ90,000円とされています。
つまり「自分でどこまで動くか」「業者にどこまで任せるか」で料金が大きく変わるのが、ペット引越し料金の実態です。なお犬は猫よりケージが大きくなる分、同じ条件でも料金は上振れする傾向があります。
輸送方法別の費用の違い(陸送・空輸・ペットタクシー)
ペットの引越し料金に幅が出る最大の理由は、輸送方法そのものが「距離制」と「区間制」という異なる仕組みで料金を決めているためです。
陸送は距離制が基本です。DOG HAIR STUDIO KENの公式案内では、10kmあたり1,800円(税・高速・燃料込み)が最小単位とされています。距離が伸びるほど区間ごとに料金が積み上がっていく仕組みのため、長距離になると総額は大きくなりやすい方式です。
空輸は区間制です。出発地と到着地の空港間で料金が決まり、そこに陸送が必要な分が加算されます。先述の伊丹⇔羽田19,000円〜という料金も、この区間制の一例です。
ペットタクシーは基本料金+距離課金の組み合わせです。同じくDOG HAIR STUDIO KENの公式案内では、基本4,000円(10km込み)に加え、迎車100円/km、10km超は200円/km、待機300円/10分、高速代別という体系になっています。短距離の移動や、空港までの送迎だけを依頼したい場合に向いています。
長距離になるほど陸送だけでは料金が割高になりやすいため、業者によっては空輸を主体にした区間制の料金体系を採用しているケースが多く見られます。輸送方法ごとに得意な距離帯が異なる、という構造を知っておくと、見積もりの内容を比較しやすくなります。
ペット対応OKな引越し業者の選び方

引越し業者の中には、自社でペット輸送を行うのではなく、提携する専門業者を取り次ぐ形でペット対応をしている会社があります。代表的な2社を比べると、対応の明文化の度合いに差があります。
ハート引越センターは、公式サイトに「ペット輸送」という独立したオプションページを設けており、「専門業者によるペット輸送を取り次ぎ」「サービスの提供は当社提携会社にて行う」と明記しています。FAQページでもペットの搬送可否について案内があり、対応が公式に文書化されている点が特徴です。なお料金は非公開で、ペットの種類・大きさ・距離・輸送手段によって変動するため、見積もり時の相談が前提となります。
スター引越センターも、公式ブログで「ペット輸送の専門業者と連携し、専用キャリー・車両で移動をサポートする」旨を明言しています。ただし、公式の「オプションサービス一覧」にはペット関連の項目が掲載されておらず、料金も非公開です。対応自体は表明されているものの、商品としての明文化はハート引越センターよりも一段弱い、というのが実態です。
このほか大手の引越し会社でもペット輸送を扱っている例はありますが、業者によって対応方針や提携体制が異なるため、依頼前に公式サイトやFAQで対応状況を確認したうえで、見積もり時に詳細を相談することをおすすめします。
ペットの引越し費用を安く抑える4つのコツ

ここまでの料金相場・輸送方法を踏まえると、ペットの引越し費用を安く抑えるポイントは大きく4つに整理できます。
1. 自分で空港まで持込・引取をする
料金の幅で最も差が出るのは、業者にドアツードアで任せるか、空港の送迎部分を自分で担うかです。空港持込・引取にすることで、陸送区間を減らし空輸区間だけに圧縮でき、結果として料金を下げやすくなります。
2. 中長距離は「フル陸送」と「空輸」を比較する
陸送は距離制のため、長距離になるほど総額が大きくなりやすい一方、空輸は区間制で長距離でも料金が跳ね上がりにくい傾向があります。中長距離の引越しでは、フル陸送の見積もりと空輸+持込引取の見積もりを両方取り、損益分岐がどちらにあるかを比較するのがおすすめです。
3. 引越し本体の日程と合わせ、繁忙期を避ける
ペット輸送も人の引越しと同様に、3〜4月の繁忙期は予約が集中しやすく、料金や対応にも余裕がなくなりがちです。引越し本体の日程をずらせる場合は、繁忙期を避けることで料金交渉や日程調整の余地が生まれやすくなります。
4. 複数社に見積もりを依頼して比較する
ここまで見てきた通り、ペット輸送専門業者・ペット対応を公式に明記している引越し業者(ハート・スターなど)ともに、多くが料金非公開で個別見積もりが前提です。1社だけで決めず、複数社の見積もりを比較することが、結果的に費用を抑える一番確実な方法です。
犬・猫・小動物別の注意点
ここまで紹介した料金相場・輸送方法は、主に猫を想定した数字です。動物の種類によって注意点が異なるため、依頼前に確認しておきましょう。
猫は、ここまでの料金相場・輸送方法の数字がそのまま目安として使えます。ケージのサイズも比較的コンパクトで、空輸・陸送どちらの方式でも対応してもらいやすい傾向があります。
犬は、猫よりケージが大きくなる分、同じ区間・同じ条件でも料金が上振れしやすくなります。専門業者の多くは犬と猫で明確な料金表を分けておらず、サイズ・重量に応じた個別見積もりとなるケースが一般的です。大型犬の場合は特に、早めに複数社へ見積もりを依頼しておくと安心です。
小動物(ウサギ・鳥など)は、対応可否が業者によってばらつきます。犬猫専門で小動物には対応していない業者もあるため、依頼前に対応可能な動物の種類を必ず確認しましょう。
ペット引越しの見積もりの取り方(チェックリスト)
ここまで見てきた通り、ペット輸送専門業者・ペット対応を公式に明記している引越し業者ともに料金非公開の業者が多く、見積もり比較が前提になります。スムーズに見積もりを取るために、以下の項目を事前に整理しておきましょう。
- ペットの種類(犬・猫・小動物など)
- サイズ・重量(おおよそでOK)
- 移動区間(出発地・到着地)
- 希望日(引越し本体の日程と合わせて)
- 自力搬送が可能な区間があるか(空港までの持込・引取など)
これらを事前にまとめておくと、複数社への問い合わせがスムーズになり、料金や対応スピードの比較もしやすくなります。
まずは、今の状態でペットの引越し費用がいくらかかるのか知りたい場合はこちら

