竹田さんは大手銀行の職員です。
連日夜遅くまで仕事をしています。
最近はお客様のために休日に相談会を行うこともあり、ますます多忙です。
今度別の支店に転勤することが決まりました。
折悪しく同僚が病気になり、療養のため長期休暇を取ることになり、この同僚の顧客についても対応をしなければならなくなりました。
このためまとまった休みが取りにくく、異動ギリギリまで仕事をしなければならないようです。
竹田さんは昼間の引越しは難しいと考え、夜間の引越しを計画しています。
同僚に話すと
それは非常識だ。
と言うのです。
だったら仕事を手伝ってくれないか?それもこれも時間がないからだよ。
しかし、同僚は
手がいっぱいだから手伝えない。
と言い、仕事の量は一向に減りません。
まず、今の状態で引っ越し代がいくらかかるのか知りたい方はこちら
夜間の引越しは非常識でしょうか?
竹田さんのように仕事に追われて昼間の引越しが困難なときがあります。
そういったときは、夜間に引越しを行わざるを得ないということも起こります。
竹田さんのように職場の辞令で異動が発生した場合には、職場が配慮して時間の調整を行い、昼間に引越しできるようにするところが多いようです。
しかし、異動は年度末の3月に行うところが多いことや納期が近い、繁忙期で休むことが難しいという時期と重なってしまうと夜間に引越しを行うことになるのです。
ただ、その場合、
昼間の引越しが単に夜になっただけという意識ではダメですよ。
夜に引越しをするときに気をつけていただきたいポイントをまとめてみました。
夜の引越し!気をつけたいポイント
以前は夜に引越しすると、夜逃げみたいだと言われていました。
そういえば過去に夜逃げ屋を題材にしたドラマもありましたね。
しかしそういうのは過去のことで、現在はいろいろなライフスタイルの人がいるわけですから、夜だけにしか引越しすることができない人も多くいるわけです。
夜型の生活をしている人は夜の方が活動しやすいかもしれませんし、金曜日の夜に引越しを済ませ、土日を荷物の整理に充てたいと考える人もいるでしょう。
仕事をしていれば、どうしても仕事の合間に準備をして引越しをしなければなりません。
現在はそれぞれのライフスタイルに合わせて引越時間帯を選ぶことができるようになっています。
遅い時間に引越しすると午後のフリー便が使え安く引越しすることができることもあります。
時間帯的には最も安いので夜間に引越しをしたい人は積極的に利用したいところなのですが、ご存知のようにフリー便というのはいつトラックが来るのかはっきりしないという難点があります。
ある程度、時間があるという人なら午後のフリー便を利用するというのが、一番安価ですが、20時以降に引越しを希望するときは、昼間に引越しするより費用が割増になるので心づもりをしておきましょう。
依頼者の多くが昼間の引越しを希望することから、多くの引越業者は、昼の業務を主体としているところがほとんどなのです。
そのためどんなに遅くても午後8時頃には引越しを完了させたいと考えています。
ご存知のように夜間に働く人件費の割り増し分があるので、費用はどうしても割高になってしまいます。
しかし、24時間の引越しをを請け負う業者もありますので、自分に合った業者が見つけてみましょう。
心当たりの業者があればいいのですが、電話帳などで調べて一軒一軒あたっていくのは大変でしょう。
そういった場合はインターネットの一括見積もり申請を行い、条件を夜の引越しに絞ってしまうと容易に探すことができます。
一括見積もりを行うと、夜間のサービスを行っている業者から連絡をいただくことができます。
それらの業者の中から自分の条件に合ったところを選択すれば一つひとつ自分で探す労力が省けます。
夜間の引越しは、まず騒音に気を付けることが一番の課題となります。
引越し作業は、当然ながら夜の静かな時間に行うと結構な騒音になりますよね。
騒音がクレームにつながりかねません。
また近所の噂好きの方々から「夜逃げじゃない?」と噂されないためにも、近隣へのあいさつは必須だと思います。
通常でしたら引越し先では引越しを済ませてからご近所に挨拶に行けばいいのですが、夜間に行う場合は前もって「ご迷惑をおかけします。」とお知らせかたがた挨拶をしておくことが大切だと考えます。
単身での引越しの場合、通常は挨拶をしないことが多いようです。
しかし夜間の引越しとなるとそういうわけにはいきません。
うっかりしがちですが、夜間という時間を考えると挨拶の品を持参して挨拶とお知らせに行きたいところです。
当日ご近所トラブルになってしまうと、後々大変な思いをすることになります。
そうなるよりは事前に挨拶しておくことで、当日スムーズに引越しする方が気持ちがいいですよね。
かといって、いつでもOKというわけにはいきません。
挨拶に行くのは良識ある時間帯を選び、21時以降に訪問するのは遠慮しましょう。
夜間の引越しでもうひとつ大変なことは、暗い中での作業は危険を伴うということです。
暗くて見えづらいため、荷物を傷つけられるリスクも高いのです。
明るい場所に駐車でき、作業が進められると引越しはスピーディーに行なえます。
引越し先の電気は引越業者が入るときまでに点くようしておくと安全に作業できます。
夜間はどうしても明かりが乏しい中での作業になります。
そういった中での作業はケガをするリスクも高くなり、荷物を運び入れるスタッフも足元が見えにくいという苦労をします。
電気が点くようにしておくだけでなく、照明器具も設置しておかなければなりません。
時間がないときは業者より早く引越し先に向かい、懐中電灯などを持っていき、予め照明器具を設置する等の心遣いが必要だと思います。
それから注意していただきたいことがもうひとつ。
新居の鍵の受け取りは、夜は行えない場合があります。
前もって受け取っておきましょう。鍵がないと何にもできませんからね。
夜間の引越しというのは珍しいことではないようです。
私もかつて夜間の引越しを考えたことがあります。
その際に大手引越し業者に尋ねたところ、やはり月に何件か発生していると聞きました。
竹田さんのように仕事が忙しくてどうしても昼間の引越しができないケースや遠距離引越しをするときなどに夜間の引越しを考える人がいるようです。
夜に荷物をトラックに積んで翌日新居に搬入することになるため、引越し依頼者は夜行バスで移動するというパターンです。
単身者はこのパターンが多いようです。
宿泊代も節約もできますしね。
ただ、何度も言うようですが、夜間の引越しはどうしても気を遣うことが多いので、事前にご近所に挨拶はきちんとしておく必要があります。
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